快適な睡眠と栄養との関係

快適な睡眠をもたらすものには、運動やリラックス法などいろいろありますが、ここでは食事にしぼって考えてみます。

快適な睡眠をもたらす栄養には、諸説があります。
たとえば牛乳が安眠に効くということは、むかしから言われてきました。しかし、これを真っ向から否定する専門家もいます。たしかに、牛乳を飲んだくらいで、グッスリ眠れるのならば、不眠症で悩む人もいなければ、睡眠薬もいらないわけです。

ただし快適な睡眠に、牛乳が役立つことは事実でしょう。
それによってすべての不眠症が治るということはありませんが、体内で安眠の準備は始まるはずです。トリプトファンはセロトニンになり、さらに睡眠ホルモンであるメラトニンが抽出されます。

専門家が否定するのは、脳に有効な成分は、脳の関所を通って行かないからだとか。しかし温かい味噌汁を飲んだら、眠気が襲ってきたという人もいます。ホットミルクにしても、もし何の効果もなかったら、今まで語り継がれることはなかったのではないでしょうか？

つまり牛乳は快適な睡眠そのものをもたらすわけではなく、補佐する役割があるということです。それ以前に体内リズムを整えたり、ストレスにうまく対処する、リラックスするなどの努力があって、最後に調整する役割があるのではないでしょうか？