眠る方法は身近にある

眠る方法というと、睡眠薬を想像してしまう人がいるかもしれません。
しかし、かならずしも睡眠導入剤を利用しなければ、不眠症が治療できないということではありません。

たいていの人は、日常のなかでちょっとしたことを見直すだけで、つまり眠る方法を工夫するだけで、安眠できたりするものです。

眠る方法とは、睡眠の仕組みを理解すると、どうすればよいのか分かってきます。たとえば人間には、自然と眠くなってくる機能が備わっています。それは睡眠物質というものです。これは日中に作られ、夜に作用します。疲労が多いほど睡眠物質は多くなりますから、日中の覚醒度を高めることが、夜の安眠・快眠につながっていくことが分かります。

眠る方法は、体内のホルモン分泌や体内時計の働きに注目しても、どうすればいいか分かってきます。人は２５時間周期なので、これを太陽の光によって毎日修正しています。そこで不眠を解消するには、まず毎朝かならず朝日を浴びることが大切ということがわかります。もちろん曇り空でも効果があります。部屋の中よりは、比べ物にならないくらい高いルクスだからです。

夜になるとメラトニンが分泌されて眠くなってきますが、朝日を浴びた時間に左右されるのです。まとめると眠る方法の基本とは、日中の覚醒度（疲労度）と、体内時計のリセットにあるといえます。